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公助届かぬサ高住 かかりつけ医が見たクラスターの現場

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防護具を着て神戸市のサ高住でクラスター対策に当たる新城拓也医師=新城医師提供
防護具を着て神戸市のサ高住でクラスター対策に当たる新城拓也医師=新城医師提供

 高齢者が多く暮らす賃貸集合住宅「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)で、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の発生が今春以降、北海道、千葉、兵庫、和歌山など各地で相次いだ。「第4波」による医療崩壊に直面した街で、サ高住のクラスター現場を急きょ指揮したかかりつけ医は振り返る。「公助は届かず自助、互助でやるしかなかった」

 「発熱者がいます」。5月7日、神戸市で在宅緩和ケア・終末期医療を行う開業医、新城(しんじょう)拓也医師(50)に同市内のサ高住のスタッフから連絡が入った。当時、兵庫県内では連日数百人の新規感染者が確認され、保健所も多忙を極めて電話対応が精いっぱい。サ高住には常駐の医療スタッフがおらず、一部入居者のかかりつけ医だった新城医師に「SOS」を発したのだ。

 翌8日、新城医師が簡便な抗原検査で発熱した入居者を調べた。結果は陽性。さらに体調不良を訴えていた別の2人も陽性だった。「ただならぬことが起きている」と悟った。建物には高齢者約20人が暮らし、リビングなど共用スペースもある。デイサービスなども併設していた。早く手を打たないと感染が拡大しかねない。新城医師は「自分が指揮をとるしかない…

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