国内最古の跨線橋、5日に110年の歴史に幕 愛知・JR半田駅

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5日を最後に110年の歴史に幕を下ろすJR武豊線半田駅の跨線橋=愛知県半田市で2021年6月3日、黒尾透撮影 拡大
5日を最後に110年の歴史に幕を下ろすJR武豊線半田駅の跨線橋=愛知県半田市で2021年6月3日、黒尾透撮影

 愛知県半田市のJR武豊線半田駅にある、駅舎とホームをつなぐ跨線橋(こせんきょう)が5日、高架化事業に伴い110年を超える歴史に幕を下ろす。JR東海によると、建造時から移動せずに使われているものとしては国内最古の跨線橋で、市はJR側から譲り受け、保存を検討している。

 JR武豊線では、踏切渋滞解消などのため半田駅を中心に2・6キロの区間を高架にする事業が進んでいる。6日の始発列車から仮駅舎での営業が始まり、これに伴い1910(明治43)年11月に建造された跨線橋も役目を終えることになった。

 同駅前で市鉄道資料館を運営し、跨線橋の保存を訴えてきた「C11265蒸気機関車保存会」の杉浦正博会長(67)によると、跨線橋は窓ガラスをはめ込むなど建造時に比べて少しずつ変容したものの、白と赤のツートンカラーなど昔の面影を残しているという。杉浦会長は「100年以上前の橋が残ったのは奇跡。よく頑張った」とねぎらう。

 市は保存に向け、現駅舎解体工事後の2022年に跨線橋をいったん市内に移設する。どういう形で保存するかは今後決めるが、駅前に飾ってある蒸気機関車「C11265」などと一緒に残すことを検討している。【黒尾透】

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