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今を生きる、今を書く

「氷上の哲学者」と呼ばれた町田樹さん。気鋭の研究者として、「アーティスティックスポーツ」を多角的に論じます。

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旗艦さいたまスーパーアリーナ=町田樹 /9

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国学院大助教の町田樹さん=東京都千代田区で2021年3月21日、佐々木順一撮影
国学院大助教の町田樹さん=東京都千代田区で2021年3月21日、佐々木順一撮影

 スポーツやエンターテインメントが好きな者の間では、言わずと知れた施設である「さいたまスーパーアリーナ」(以降、SSアリーナと略記)。日本随一の規模を誇るこのアリーナは20周年を迎えた。埼玉県が1980年代から計画し、着々と実現させてきたまちづくり計画「埼玉中枢都市圏構想(YOU And Iプラン)」の要を担う施設である。実は今年の4月、幸運なことに私はこのSSアリーナを研究調査させていただける機会に恵まれた。今回は、この時に得た経験をつづっておきたいと思う。

 SSアリーナ最大の特徴は、建物の巨大壁面を動かし、内部の空間を自在に拡張収縮させることができる、ムービングブロックという機構だろう。実は20年も前に開発されたにもかかわらず、この機構は世界を見渡しても、…

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