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内村航平「五輪でしか伝えられないもの」 逆風の祭典、それでも

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NHK杯で鉄棒の演技を終えて笑顔を見せる内村航平。ミスの許されない試合でも自然体を貫く=長野市ビッグハットで2021年5月16日(代表撮影)
NHK杯で鉄棒の演技を終えて笑顔を見せる内村航平。ミスの許されない試合でも自然体を貫く=長野市ビッグハットで2021年5月16日(代表撮影)

 体操界のレジェンドが4大会連続の五輪出場を懸けて最終決戦に臨む。逆風下にある東京オリンピックも、内村航平(32)=ジョイカル=にとっては特別な舞台だ。賛否渦巻く周囲の声にも揺らぐことなく自らの信じた道を貫く、その理由とは。

 全日本種目別選手権(5日予選、6日決勝、群馬・高崎アリーナ)で、内村は得意の鉄棒に絞り、男子で代表1人の個人枠の争いに挑む。「先に決まるのはうらやましい。代表選考の厳しさを感じている」。上位2人が代表入りする5月中旬のNHK杯を前に、内村はこう漏らした。

あと50日、代表入り決まらず

 6月を迎えて五輪まで50日を切ったが、内村にとってこの時期まで代表入りが決まらないのは初めての経験だ。2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪では、前年の世界選手権の個人総合で優勝し、国内選考会を待たずに早々と代表入りを決めていた。初めて五輪切符をつかんだ08年北京五輪も決まったのは約3カ月前のNHK杯。これまでにない緊張感だ。

 苦しい選考となったのは、これまでとは立場が違うからだ。リオ五輪では団体総合で日本に悲願の金メダルを12年ぶりにもたらし、6種目で争う個人総合で2大会連続金メダルに輝いた「絶対王者」だったが、現在は鉄棒のスペシャリストとして再び世界の頂点を目指す。

 「6種目やってこそ体操」という自らの信念を捨ててまで五輪にこだわるのは、自国開催が大きな理由だ。リオ五輪後、内村は「東京での五輪でなければ引退していた」と話した。こうも…

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