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ミャンマークーデター

ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏らを拘束。市民や国際社会からは抗議と批判が相次いでいます。

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ASEAN代表、ミャンマー国軍司令官と特使派遣など協議

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臨時の首脳会議に出席したミャンマー国軍のミンアウンフライン最高司令官(右端)=ジャカルタで2021年4月24日(インドネシア大統領府提供・AP) 拡大
臨時の首脳会議に出席したミャンマー国軍のミンアウンフライン最高司令官(右端)=ジャカルタで2021年4月24日(インドネシア大統領府提供・AP)

 東南アジア諸国連合(ASEAN、10カ国)の議長国ブルネイのエルワン第2外相とリム・ジョクホイASEAN事務局長が4日、ミャンマーの首都ネピドーで国軍のミンアウンフライン最高司令官と会談した。4月のASEAN臨時首脳会議で合意した特使派遣などを協議したとみられる。また、ミンアウンフライン氏は3日に赤十字国際委員会(ICRC、本部ジュネーブ)のマウラー委員長とも会談。2月1日のクーデターから4カ月たち、国軍が国際機構の代表を受け入れた背景には、統治の安定ぶりを国際社会にアピールしたい狙いとみられる。

 ブルネイは4月24日の臨時首脳会議でまとめた声明で、ミャンマーについて①暴力の即時停止②全ての当事者の建設的な対話③ASEAN特使による対話の促進④ASEANによる人道支援⑤ASEAN特使のミャンマー訪問――の5点を合意項目として盛り込んだ。

 ミャンマー国軍側は、合意事項について「国内状況が安定したら慎重に検討する」としていた。国軍はクーデターに抗議する市民への弾圧や、民主派勢力に協力する少数民族武装勢力との戦闘を続けており、国内の人権団体によると3日現在で845人が死亡した。

 ただ、最大都市ヤンゴンなどでは抗議デモが小規模化。生計を立てる必要に迫られた人々が職場に戻り、商業施設や近郊の工場の運営が徐々に再開している。こうした情勢を慎重に見極めたうえで、受け入れを決めたとみられる。

 また、ASEANは特使派遣に向けた事前調整のため、エルワン氏らを3日にミャンマー入りさせた模様だ。ASEAN側としては、合意事項を早期に実現させ、域内での影響力を示したい考えとみられる。また、近くASEANと中国の外相会議が開かれる予定で、その前にミャンマー側と協議しておきたかったと思われる。

 一方、ミャンマー国営紙は4日、1面トップでミンアウンフライン氏がネピドーでICRCのマウラー委員長と会談したと報じた。会談で両者は人道支援の継続や、新型コロナウイルス対策への協力について確認したという。

 ICRCは声明で、今回の訪問は「現在の人道状況への懸念を共有し、公平中立な活動の場を確保する」のが目的だと表明したが、国営紙はそのことには触れなかった。【バンコク高木香奈】

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