箱根駅伝2位の快挙と空回り 創価大の新主将「激坂王」の選択
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赤と青の鮮やかなストライプのユニホームは今年の正月、輝いていた。創価大は最後に逆転されたが、箱根駅伝で過去最高の2位となった。あれから5カ月。快挙は重圧へと変わり、新チームは苦しんでいる。どうすれば好転するのか。「激坂王」と呼ばれた駅伝部の新主将、三上雄太(21)は、あえて「チームを引っ張らない」選択をした。
あの日、彼らは強い向かい風をものともせず箱根路を駆け抜けた。出場20校のうち各校上位10人の1万メートルの平均タイムは13番目だったが、「駅伝は(持ち)タイムでなく人が走る。強い相手も調子が悪い時はある。自分が100%を出せば勝つチャンスが来る」という榎木和貴監督(47)の教えを胸に積極的に攻めた。4区で先頭に立ち、山上りの5区では、次期主将に内定していた当時3年の三上が強豪校の主力を上回る区間2位の好走。両人さし指を突き上げ往路初優勝のフィニッシュテープを切り、「追いつかれるかと思ったが、トップを守れた。苦しさ、うれしさ、いろいろな感情がグチャグチャになった」と涙をこぼした。
翌日の復路。2日間で10区間、計217・1キロのフィナーレまで残り2キロで駒大に抜かれた。東京・大手町のフィニッシュ地点でアンカーを待ち受けていた三上は「まさか、優勝争いをした上で2位なのに悔しいと感じるなんて」と不思議な感覚に包まれた。それはそうだろう。入学時は「箱根に出られればすごいと思う程度だった」からだ。
箱根熟知する新監督
三上は石川・遊学館高時代、全国レベルの選手ではなかった。陸上は高校でやめる予定だったが、中学時代の外部コーチが遊学館から創価大に進んでいた縁があり、当時監督だった創価大の瀬上雄然(ゆうぜん)総監督(59)に誘われた。それまで箱根出場2回、シード権を得たことがない新興校を選んだのは「他にやりたいこともないし、せっかくだから」という消極的な理由で、「箱根へのあこがれなど一切なかった」。大学1年時の箱根駅伝予選会は15位で本戦出場を2年連続で逃したが、その冬、チームに転機が訪れる。
「これまでのやり方と大きく変わることがあるかもしれないが、受け入れてやってほしい。結果については全責任を…
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