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待ったなし 記憶に残る関取昇進=武藤久

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 運、不運がついて回るから「番付は生き物」といわれることを前回取り上げた。そのなかで恵まれなかった力士として触れた荒汐部屋の幕内の若隆景と兄弟子の幕下・荒篤山が5月場所でそろって勝ち越した。

 荒篤山は東筆頭で5勝をあげて新十両が決まった。十両になると化粧まわしなどの準備が必要で一足早く発表されるので場所後の水曜日に伝えられた。晴れて大(おお)銀杏(いちょう)が結え、給料がもらえて付け人が付く「関取」に昇進である。どんな大横綱でも力士になって一番記憶に残るのが新十両だという。

 若隆景は東筆頭で2大関に勝って2場所連続技能賞を獲得して9勝。こっちは21日の番付発表まで待たなければならないが、今度こそ祖父・若葉山と並ぶ新三役だろう。番付運に泣いた次の場所は恨めしさ、悔しさを引きずってしまうのか成績を残せない現実がある。昇進の機会を逃しその後、壁の厚さに泣いた力士は少なくない。それだけに2力士のうっぷん晴らしにはファンならずとも喝采を送りたくなる。

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