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陰謀論の思考とは/中 ワクチン反対派、厚労省前でチラシ配布

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東京・霞が関の厚生労働省前でコロナワクチンの接種中止を呼びかける人たち=2月24日、國枝すみれ撮影
東京・霞が関の厚生労働省前でコロナワクチンの接種中止を呼びかける人たち=2月24日、國枝すみれ撮影

「コロナない」で畳み掛け

 新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否するワクチン反対派は、陰謀論や偽情報を拡散させ、メディアと政府に不信感がある人たちを引き寄せる。

 「ワクチンは危険です。接種を中止してください」。医療従事者へのワクチン接種が始まって間もない2月24日。東京・霞が関の厚生労働省前で8人のワクチン反対派が声を上げていた。「遺伝子ワクチンを考える会」の人たちだ。彼らが厚労省職員に渡そうとしていたチラシには「はじめて人間に接種する遺伝子ワクチン すごく気になる安全性。だって従来のワクチンとは違うのですから」と書いてあった。

 この部分は事実だ。だが添えられたイラストの吹き出しは間違いだ。「遺伝子組み換え改造人間になんてなりたくなーい!」。ワクチンに使われるのはウイルスのメッセンジャーRNA(mRNA)の一部で、体内でウイルスが再生産されるわけではない。しかも、mRNAは最長10日ほどで消滅してしまうのだ。

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