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私が思う日本

東京に駐在する外国メディアの特派員らが見た日本の姿を伝えます。

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近づく五輪 仏記者が見た日本のスポーツ指導者の問題点

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ルモンド紙東京特派員のフィリップ・メスメール記者=東京都千代田区のカフェ・トロワバグで2021年3月23日、梅村直承撮影
ルモンド紙東京特派員のフィリップ・メスメール記者=東京都千代田区のカフェ・トロワバグで2021年3月23日、梅村直承撮影

 東京に駐在する外国メディア特派員の目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、米国、バングラデシュの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第9回はルモンド紙(フランス)のフィリップ・メスメール東京特派員が、日本のスポーツ指導者の現状と、あるべき姿について切り込む。

 東京オリンピック・パラリンピックが近づいている。その開催の是非が議論されているが、五輪はスポーツの祭典であり、世界中の人々が、メダルの夢を追い、技術の頂点を極めるスポーツ選手の快挙を見ようとしている。特に母国での開催となる日本の選手は活躍が義務づけられている。

 華々しい脚光は、その舞台に到達するまでの多くの無名の選手たちの過酷な練習の月日を覆い隠す。幼少期から始まる技術追求の日々には浮き沈みがあり、大きなけがをすることなく成功をつかみとるのは、その一部にすぎない。そして成功するスポーツ選手のそばには、夢の実現を支える指導者がいる。

 こうした成功への道、スポーツの才能を開花させるための道は、能力不足の指導者の過ちで、悪い方向に進み、悲劇的な結果につながることもある。残念なことだが日本では、今もあまりにも多くの事故による苦しみがあり、避けられたかもしれない死がある。

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