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北陸ひと模様

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石川県ふれあい昆虫館学芸員 渡部晃平さん(34) 水中に眠る「初」のとりこ /石川

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石川県ふれあい昆虫館学芸員、渡部晃平さん=白山市八幡町の県ふれあい昆虫館で2021年6月2日午後0時46分、井手千夏撮影
石川県ふれあい昆虫館学芸員、渡部晃平さん=白山市八幡町の県ふれあい昆虫館で2021年6月2日午後0時46分、井手千夏撮影

 「水生昆虫のどんなことを研究しても『初』とつくことに自分自身が満たされているんです」。水中にいるため、今も未知の領域が多く、不思議な呼吸方法や多様な形をしている水生昆虫に魅了され続けている。「努力することが楽しい」と語る目は輝いている。

 物心ついた頃から虫が好きだった。小学4年の時、地元・愛媛県内で希少なタガメを発見し地元紙に掲載された。小学5年ではタガメやゲンゴロウについての自由研究で全国コンクール2位に輝いた。「子供としては少し難しいことに挑戦することで、できることが増えた」と振り返る。中高は「モテたい」と部活でバスケットボールやハンドボールに打ち込みながらも、夜中に自転車をこいで山に行き、カブトムシやクワガタを採取し続けた。

 昆虫に関わる仕事を目指し、愛媛大農学部に進学。同大大学院では1年近く珠洲市に住み込み、稲の根を強く張るために水田の水分を抜く「中干し」をしない方が生物層が豊かなことを確認し、修士論文にまとめた。

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