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松尾貴史のちょっと違和感

放送タレント・松尾貴史さんのコラム。テレビから政治まで、「違和感」のある話題を取り上げます。

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松尾貴史のちょっと違和感

最悪の印象の五輪 負荷かかる医療にさらなる重圧

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松尾貴史さん作
松尾貴史さん作

 私は物心がついた頃に前回の東京オリンピックの盛り上がりを経験した。ずっと五輪は無条件に素晴らしいもので、その後の成長に従って「神聖なものだ」という意識も加わり、開催できることは名誉であり、そこで活躍する人たちは英雄のようにあがめられるという価値観を皮膚感覚で培ってきたように思う。

 その輝ける五輪が、私の中では人生でこれほどまでに落ちるかというほど、最悪の印象になっている。もちろん、五輪に向けて、純粋な気持ちで鍛錬を続ける選手たちの印象が悪くなるようなことはないけれども、五輪に群がる金まみれ、欲まみれの薄汚い人たちの手によって、もはや五輪というイベントの印象は最悪だ。

 当然のように、中止を求める多くの署名が集まり、陳情がなされ、東京都議会文教委員会では、共産党と立憲民主党が五輪中止について賛成するも、自民党、公明党、都民ファーストの会の反対で陳情は不採択となった。都民の多くが五輪の開催に反対しているのに「都民ファースト」は中止に反対したのだという。自由でも民主的でも公明正大でも都民がファーストでもなく、強制的に五輪が開催されようとしている。来月に投票が行われる…

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