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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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佐賀・鹿島市被爆者の会解散 進む高齢化、継承の声上がらず

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佐賀県鹿島市立鹿島小の「平和継承の礎」と木原繁義さん=鹿島市で2020年7月13日午前11時20分、竹林静撮影
佐賀県鹿島市立鹿島小の「平和継承の礎」と木原繁義さん=鹿島市で2020年7月13日午前11時20分、竹林静撮影

 長崎原爆の日(8月9日)を風化させまいと、毎年追悼式典の運営や被爆体験の継承に取り組んできた「鹿島市原爆被爆者の会」が3月末で解散した。同月末現在、佐賀県内の被爆者数(被爆者健康手帳所持者数)は723人(前年同期比74人減)で、平均年齢は86・02歳。県内で活動する被爆者は年々減少し、高齢化の波が押し寄せている。【竹林静】

 「先代の意志を継ぐために今日まで頑張ってきたが、高齢化で活動ができないほど会員が減ってしまった」。鹿島市原爆被爆者の会会長の木原繁義さん(82)は寂しげに語った。設立は1960年。会員はピーク時120人以上を数えたが、3月末には23人に。被爆体験を語り継ぐ「語り部」は木原さんを含めて4人のみとなった。

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【広島・長崎原爆】

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