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ミャンマークーデター

ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏らを拘束。市民や国際社会からは抗議と批判が相次いでいます。

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ASEAN取り込み、狙う中国 ワクチンてこに反包囲網 外相会議

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インドネシアに近い、南シナ海南部の北ナトゥナ海で確認された中国海警局の公船。2020年9月にインドネシア当局が公開した=AP
インドネシアに近い、南シナ海南部の北ナトゥナ海で確認された中国海警局の公船。2020年9月にインドネシア当局が公開した=AP

 中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は7日、中国・重慶で対面の外相会議を開いた。米国と対立を深める中国は新型コロナウイルスのワクチン提供などでASEAN諸国の取り込みを図っている。ASEANとしては、国軍によるクーデター後に弾圧が続くミャンマー情勢の安定を目指す点で中国と利害は一致する。ただ南シナ海で中国と領有権問題を抱える一部の加盟国は、警戒感を強めている。

ミャンマー情勢も

 「新型コロナ対策と経済復興を主軸に、双方の関係の質を一段階引き上げ、共に地域の平和と安定、さらに発展のために新たな貢献をする」。中国外務省の汪文斌副報道局長は7日の記者会見で外相会議の目的について、こう強調した。

 今回の会議は、1991年に中国とASEANが対話を開始して30年を迎えるのを記念し、「特別外相会合」との位置づけ。中国側が主導し、コロナ禍であるにもかかわらず各国外相を招き、対面での会議にこぎつけた。中国の王毅国務委員兼外相は今年4月にもシンガポールやマレーシアなど加盟4カ国の外相を福建省に招き、会談している。

 中国がASEANとの連携に力を入れる背景には、人権問題などを巡り関係が悪化する米国の動きがある。バイデン米政権は南シナ海での権益拡大を図る中国の動きを警戒し、ASEANへの関与の強化を図っている。ブリンケン米国務長官は5月下旬、ASEAN各国外相とのオンライン会議を計画。だが中東に向かうブリンケン氏が機内の通信障害で参加できず、延期となった。

 中国としては今回の特別外相会議によって、米国が後れを取っている間にASEANとの関係をさらに緊密化させる狙いがある。また11日から英国で開催される主要7カ国(G7)首脳会議を前に、「対中包囲網」の姿勢を強める日米欧に対するけん制にもなる。

 ASEANを取り込むカードとなる…

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