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感染力2倍のインド変異株、市中感染始まる 水際対策の限界、五輪危惧

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拡充された入国者の検査待機スペース=成田空港で2021年4月6日午後3時33分、中村宰和撮影
拡充された入国者の検査待機スペース=成田空港で2021年4月6日午後3時33分、中村宰和撮影

 インドで初めて確認され、感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株が国内で徐々に広がり始めている。日本国内では新しい変異株も確認。政府は海外渡航歴がなく、感染経路不明の「市中感染」が始まっているとみて、水際対策と監視体制を強化し、警戒を強めている。

「若いのに重症化、怖い」

 「インド変異株は、(日本の)地域の中での感染が少しずつ広がっていると考えておいたほうがいい」。5月28日の衆院厚生労働委員会で、政府対策分科会の尾身茂会長は、インドで初めて見つかったL452R変異を持つウイルスについて、市中感染が始まっているとの見方を示した。

 英国で初めて見つかり、感染力が強いとされたN501Y変異を持つウイルスと比べ、インドの変異株は感染力が1・5倍も強いとの報告がある。昨年まで国内で広まっていた従来株と比べたら2倍の強さだ。感染症に詳しい国際医療福祉大の松本哲哉教授は「インドの変異株の患者を診たが、3人のうち2人は若いのに重症化していて、怖い印象を持っている」と指摘する。

 厚生労働省によると、同月31日時点で確認されたインドの変異株は、前週から24人増えて53人。自治体数も前週の7都府県から12都府県に拡大し、東京都の14人のほか、大阪府9人▽千葉県7人▽兵庫県6人――などで確認されている。また、都の独自調査によると、スクリーニング(ふるい分け)検査やゲノム(全遺伝情報)解析によって、6月4日時点までに確認したインドの変異株は、疑い例まで含め計28人に上った。

 インドの変異株のクラスター(感染者集団)や市中感染とみられる事例も出ている。神奈川県では、…

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