アマビエより効果あり? 「きたいの童子」 ルーツは「陰陽師」か

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「捃拾帖(くんしゅうじょう)」に記された「きたいの童子」。小柄な鬼のように見える=東京大総合図書館所蔵(史料の一部)
「捃拾帖(くんしゅうじょう)」に記された「きたいの童子」。小柄な鬼のように見える=東京大総合図書館所蔵(史料の一部)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、姿を描き写すと「感染封じ」になるとされて人気となった妖怪アマビエ。そのブームの陰で、アマビエの「きょうだい分」ともいえる病よけ妖怪の史料の分析が進んでいる。160年前の東京に現れ、鋭い牙とギョロリとした目付きが特徴。その名は何とも不思議な「きたいの童子」。正体を探っていくと、あの陰陽師との関連も浮かび上がった?!

コレラ禍の江戸で「病よけ伝授」

 きたいの童子が出現したとされるのは江戸時代末期の1858(安政5)年。江戸の中心部、江戸総鎮守・神田明神(東京都千代田区)だった。

 この年は大老・井伊直弼による「安政の大獄」が始まるなど政情が不安定で、ちまたでは現在のコロナ禍のように感染症の「コレラ」が猛威をふるっていた。

 東京大総合図書館所蔵の史料「捃拾帖(くんしゅうじょう)」に貼り付けてあるすり物に、次のような記述が…

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