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大和森林物語

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/81 奈良のジオパークを歩く/4 “朱の王国”生んだ大和水銀鉱山 /奈良

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 魏志倭人伝に、邪馬台国は魏の国への使節を派遣した際、「丹」を献上したと記されている。「丹」とは赤い鉱物のことで、おそらく朱を指すと思われる。丹砂、丹生、辰砂とも記すが、正確には硫化第2水銀だ。赤色塗料として重宝され、古代では金や銀より価値があったとされる。

 朱の鉱脈は、火山に伴う熱水鉱床として形成されるから日本列島各地に産出するが、最大の産地は奈良だった。とくに宇陀から桜井にかけて多くの鉱脈があり、3世紀ごろから採掘され始めた。

 これを大和水銀と呼ぶが、1970年代まで掘られていたというから、約1800年間も続いた鉱山である。

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