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笹生選手の全米女子V 新世代の快挙たたえたい

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 ゴルフの全米女子オープンで19歳の笹生(さそう)優花(ゆうか)選手が大会史上最年少優勝を果たした。女子の日本勢として史上3人目となるメジャー大会制覇の快挙をたたえたい。

 4月には松山英樹選手がマスターズ・トーナメントで初優勝した。全米女子オープンも女子のメジャー大会では最も長い伝統を誇る。歴史的な勝利だ。

 笹生選手は父が日本人、母がフィリピン人で、両国の国籍を持つ。8歳でゴルフを始め、フィリピンを代表するゴルファーとしてジュニア時代から注目されてきた。

 2018年アジア大会にはフィリピン代表として出場し、金メダルを獲得した。今夏の東京オリンピックにも同国代表として参加する見込みという。

 テニスの大坂なおみ選手やバスケットボールの八村塁選手ら、多様なルーツを持つスポーツ選手が日本でも増えている。笹生選手もその一人といえる。

 日本の通信制高校で学びながら世界を転戦し、プロデビューした昨年は日本のツアーでいきなり2戦連続優勝を飾った。「ジャンボ」こと尾崎将司氏の指導を受け、男子並みのショットを飛ばすことでも知られている。

 今回の大会は、日本勢の若手のレベルの高さを印象づけた。

 笹生選手と最後まで優勝を争った22歳の畑岡奈紗選手は、10代から米ツアーで活躍している。2年前に全英女子オープンを制した渋野日向子選手も、畑岡選手と同じ年齢だ。

 国内ツアーでも20歳前後の躍進がめざましい。昨年は笹生選手に加え、3勝した古江彩佳選手や2勝を挙げた原英莉花選手らが脚光を浴びた。

 女子の世界ランキングでは、韓国勢が上位を占めているが、日本勢も若手の成長が著しく、将来が楽しみだ。

 プロゴルフ界は昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会の中止が相次ぎ、試合数が大幅に減少した。このため、日本では20年と21年のツアーが一つのシーズンに統合されたほどだ。

 しかし、今こそ若い選手が切磋琢磨(せっさたくま)できる環境が欠かせない。笹生選手のような「新世代」が今後も活躍し、次の若手がさらに育つ土壌を充実させたい。

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