スパコン「富岳」の陰で活用広がるミニスパコン 産業利用の先輩

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計算科学振興財団の計算機室に設置されているミニスパコン(FOCUSスパコン)=神戸市中央区で2021年3月31日午後0時51分、松本光樹撮影
計算科学振興財団の計算機室に設置されているミニスパコン(FOCUSスパコン)=神戸市中央区で2021年3月31日午後0時51分、松本光樹撮影

 神戸市にある、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」。スパコンランキングの主要性能4部門で世界一となったことで知られるが、実はその隣で、はるかに規模の小さな「ミニスパコン」の運用が始まって10年を迎えた。富岳で重視される産業利用では「先輩」に当たるというミニスパコンは、どのように活用されているのだろうか。【松本光樹/大阪科学環境部】

 神戸市中心部の三宮から電車で15分ほどの人工島・ポートアイランド。ここが今回の舞台だ。

 「ミニ富岳があるんです」。計算科学振興財団(FOCUS=フォーカス)の広報マネジャー、桜内亮久さんに言われて向かったのは、富岳に隣接するFOCUS1階の計算機室。「ブオー」と冷却ファンの音が絶え間なく響き、16台の計算機ラックが所狭しと並んでいる。その一つに収まっているのが「ミニ富岳」だ。富岳の計算機の箱1台と比べると約100分の1の大きさだ。富岳と同じCPU(中央演算処理装置)を搭載しており、CPUの数が違うため計算能力ははるかに劣るが、富岳の使い勝手を体験できる。

 FOCUSは、いわば「スパコン教習所」だ。…

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