壊された奴隷商人の像 黒歴史をどう扱うべきか 英国で議論続く

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引き倒しから1年を機に美術館で展示が始まった奴隷商人コルストンの像=英南西部ブリストルで2021年6月3日午後3時8分、横山三加子撮影
引き倒しから1年を機に美術館で展示が始まった奴隷商人コルストンの像=英南西部ブリストルで2021年6月3日午後3時8分、横山三加子撮影

 英南西部ブリストルで起きた黒人差別に対する抗議デモで、17世紀に地元で活動した奴隷商人エドワード・コルストンの像が引き倒されてから1年がたつのを機に、ブリストル市は地元美術館で像の展示を始めた。私たちは歴史の何を残し、何を捨て去るべきなのか。像は重い問いを市民に投げかける。

 美術館の一角で4日から一般公開が始まった展示は、1年前の出来事を振り返るパネルから始まる。発端は2020年5月25日に米中西部ミネソタ州で起きた白人警官による黒人男性ジョージ・フロイドさん暴行死事件。英国でも人種差別に対する抗議デモが起き、同年6月7日、市の中心部にあったコルストン像は引き倒され、海に投げ捨てられた。その後、市は像を回収し、保管した。美術館に展示されたコルストン像は損傷が激しく、顔にはデモ参加者が落書きした赤いスプレーの跡が残る。

 同市によると、コルストンは、子ども1万2000人を…

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