金融庁、メルカリ……世界的に一時アクセス不能 システム障害で

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世界的な混乱について調査中であることを知らせるFastlyのホームページ 拡大
世界的な混乱について調査中であることを知らせるFastlyのホームページ

 8日午後7時ごろから、日本や欧米の政府機関、主要メディア、大手ネット通販などのウェブサイトに一時、アクセスできなくなった。米国に本社を置くコンテンツ配信網提供会社は同日、自社のシステムに障害が発生したと発表した。同社のシステムは、多くのデジタル企業などが採用しており、影響は世界に広がった。

 アクセスできなくなったのは、金融庁や環境省のホームページ、日経新聞や読売新聞のニュースサイト、Abema(アベマ)TV、フリーマーケットアプリ「メルカリ」のウェブサイトやアマゾンの通販サイトなど。国際オリンピック委員会(IOC)、米紙ニューヨーク・タイムズのサイトなど海外にも及んだ。ロイター通信によると、英紙フィナンシャル・タイムズ、米ブルームバーグ通信のサイトでも障害が発生した。

接続が不安定になったヤフーのサイト=2021年6月8日午後7時41分 拡大
接続が不安定になったヤフーのサイト=2021年6月8日午後7時41分

 不具合が起きたのは、米国サンフランシスコに本社を置く「Fastly(ファストリー)」が提供するコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(コンテンツ配信網)。データを高速で処理できるため、国内外の企業が利用している。同社のホームページによると、日本経済新聞社、メルカリ、クックパッド、一休、海外では米民泊仲介サイトのエアビーアンドビー、英紙ガーディアン、米紙ニューヨーク・タイムズなどのサイトで採用されている。

 ファストリーは午後6時58分ごろ、「自社のサービスに不具合が生じたため、調査中」と発表。午後9時41分に「全てのサービスが復旧した」とコメントした。

 日経新聞広報室は午後7時半ごろ、毎日新聞の取材に「発生は午後6時50分ごろ、ファストリーというコンテンツ・デリバリー・ネットワークで不具合が起きたようだ。復旧しつつあり、コンテンツによっては見えているが完全復旧していないようだ」と答えた。

 大規模なシステム障害は近年、相次いでいる。米IT大手グーグルでは2020年12月、メールサービス「Gメール」や動画投稿サイト「ユーチューブ」など複数のサービスで不具合が発生。約1時間にわたり世界的に利用できなくなった。19年8月には、クラウドサービス大手の米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が関東地方に置くデータセンターで大規模な通信障害が発生した。原因は冷却設備の不具合によるサーバーの過熱で、スマートフォン決済アプリ「ペイペイ」やスマートフォン用ゲーム、ユニクロのオンラインストアなどが一時使えなくなった。【三上健太郎、松倉佑輔、斎川瞳】

一時的に障害が起きた主なサイト

国際オリンピック委員会(IOC)

金融庁

環境省

読売新聞

日本経済新聞

メルカリ

英国政府サイト

英BBC

米紙ニューヨーク・タイムズ

米CNN

米アマゾン・コム

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