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東京五輪は誰のため? スポーツジャーナリスト・谷口源太郎さんは問う 理念失い形骸化、政治利用は許されない

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スポーツジャーナリストの谷口源太郎さん
スポーツジャーナリストの谷口源太郎さん

 東京オリンピックは一寸先が闇、とは誰の言葉だったか。今も新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)され、テレビのワイドショーは連日のように中止論で盛り上がる。それでも開催へと突き進む日本政府や国際オリンピック委員会(IOC)に対し、硬骨のスポーツジャーナリスト、谷口源太郎さん(83)は怒り心頭のご様子である。

 「『東京2020』はまさにオリンピック終焉(しゅうえん)の大きな始まりになると思います」。谷口さんの口調は冷ややかだ。五輪は政治利用されているのではないか、という根深い疑念があるからだ。「例えば、すでにハコモノはできていてゼネコンに利益はもたらされている。海外からの観客はすでに断念した。損得勘定でここまでこだわるだろうか」。永田町情報によれば、菅義偉政権は五輪開催で国民は盛り上がり、支持率がはね上がると見越している。そしてその勢いで次期衆院選に勝利し、憲法改正といった政治課題をクリアしていく算段だろう、と谷口さんは見る。「これでは全くの愚民政治ですよ。それは怖いことです」

 コロナ禍の収束が見通せないまま、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の尾身茂会長からは「パンデミック(世界的大流行)で(五輪を)やることが普通でない」という発言まで飛び出した。一方で菅首相は「安全安心な大会を実現することにより、希望と勇気を世界中にお届けできる」と言い、大会関係者も「安心、安全」を繰り返す。谷口さんはこれに怒りを感じるといい、「誰のための五輪で、何をもたらすのか。なぜ、そこまでやろうとしているのか。それほどまでに五輪の価値、意義があるのか、よく分からない。ぜひ説明してほしい」と批判する。

 開催の可否を巡って旗幟(きし)鮮明ではなかった国内メディアに最近…

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