対中国での連携模索 英国提唱「D10」枠組みも焦点 G7サミット

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G7サミットが行われるカービスベイ=英・コーンウォールで2021年6月8日、ロイター
G7サミットが行われるカービスベイ=英・コーンウォールで2021年6月8日、ロイター

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)は11日から、英南西部コーンウォールで3日間の日程で開かれる。2年ぶりに対面式で行われるサミットでは、台頭する中国に対し、各国がどう連携を強められるかが焦点だ。気候変動問題など国際的な課題への対処も協議する。

G7内で温度差も

 「地域情勢を含む国際社会の重要課題について積極的にG7の議論に貢献していきたい」。加藤勝信官房長官は8日の記者会見で、菅義偉首相のサミット参加の意義を強調した。加藤氏が示した「地域情勢」は、沖縄県・尖閣諸島周辺や台湾海峡へ海洋進出を強める中国の台頭が念頭にある。

 サミットでは中国への「対抗策」が主要課題となる見通しだ。

 安全保障分野で、台湾情勢や東シナ海、南シナ海を含めたインド太平洋地域への中国の海洋進出を協議し、中国の新疆ウイグル自治区や香港など人権問題も議題となる。経済分野では、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への対抗策が話し合われる。中国依存を避けるための半導体や通信機器、希少金属(レアメタル)などのサプライチェーン(供給網)構築や、中国への技術情報や個人情報の流出を防ぐため、データの安全性確保策も協議する。中国に対抗し、幅広い分野で連携を深める方向だ。

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