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「やまゆり園」パラ聖火問題 相模原市はどこで間違えたのか

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「津久井やまゆり園」で実施するとした聖火採火式の撤回を表明する本村賢太郎・相模原市長=同市中央区で2021年5月7日、宮武祐希撮影
「津久井やまゆり園」で実施するとした聖火採火式の撤回を表明する本村賢太郎・相模原市長=同市中央区で2021年5月7日、宮武祐希撮影

 相模原市が2016年7月に利用者ら45人が殺傷された障害者施設「津久井やまゆり園」で東京パラリンピックの聖火採火式を行うとした決定を撤回した。「事件のあった園は祭典の場ではない」という強い反対を受けたためだが、そもそも市はなぜ園を採火式の舞台に選んだのか。その過程を検証すると、遺族や被害者家族、そして障害のある当事者と直接向き合う機会を持たないまま方針を決定したことが分かった。一体、誰のために企画した採火式だったのだろうか。

市長即断「それでいきましょう」

 市オリンピック・パラリンピック推進課や市関係者によると、市で最初に採火式が話題になったのは19年夏だ。7月4日に神奈川県から打診を受け、担当職員で検討をスタート。「(市内各所にある)まちづくりセンターで火を採って一つにする」「(中央、南、緑の)市内3区それぞれで採火してはどうか」。思いつくままに案が出される中、1人の職員から「やまゆり園でやってはどうか」との意見が出たという。

 その後、20年3月に五輪・パラの延期が決まると議論は棚上げされた。再開したのは9月28日に大会組織委員会が延期後の新たな日程を公表した後だ。

 「やまゆり園でという案も出ています」。10月に市幹部との話し合いの中でこの発言を聞いた本村賢太郎市長は「それでいきましょう」と…

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