痴漢や盗撮「泣き寝入りさせぬ」 目光らせる鉄道警察隊に密着

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駅のホームを巡回する鉄道警察隊捜査員の2人。性犯罪の疑いがある場合は長い時で数時間も行動を確認することもある=福岡市博多区で2021年5月27日、津村豊和撮影
駅のホームを巡回する鉄道警察隊捜査員の2人。性犯罪の疑いがある場合は長い時で数時間も行動を確認することもある=福岡市博多区で2021年5月27日、津村豊和撮影

 1日平均約35万人が利用するJR博多駅(福岡市)。構内を行き交う人の波に紛れ、私服姿の男女が目を光らせていた。福岡県警鉄道警察隊の「特務係」のチームだ。追い続ける痴漢や盗撮は、性犯罪の中でも泣き寝入りしてしまう被害者が多く、被害を届け出る件数は氷山の一角とされる。特務係に密着して見えてきたものとは。【飯田憲、佐藤緑平】

すれ違ってわずか5分で逮捕

 2021年5月下旬、平日の昼下がり。博多駅構内ですれ違ったスーツ姿の男性(26)に、特務係の女性巡査部長(37)はピンときた。「目つきがおかしい」。男性は構内を抜け、隣接する商業施設に入った。2~4人で動く特務係では、チームの中に必ず女性を配置している。体格のいい男性警察官と比べて女性警察官は通勤客に紛れやすく、被害状況の聴取などでは同性の被害者に寄り添えることで安心感を持ってもらえるのではと考えるからだ。

 距離を置きながら見張っていると、男性がエスカレーター付近をうろつき始めた。次の瞬間、女子高校生(16)が乗った後ろに素早く続いた男性。ほどなく手にしたスマートフォンを高校生…

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