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「筆」の歴史に学ぶ

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山梨県北杜市の筆塚(渡邊翁筆塚)
山梨県北杜市の筆塚(渡邊翁筆塚)

 筆子塚(ふでこづか)とは、江戸時代から明治初期における庶民の教育のための寺子屋や家塾に由来する。読書算(読み・書き・そろばん)や実務教育を受けた教え子が、師匠亡き後に遺徳をしのんで、費用を出し合って建てた塚だ。または供養塔で師匠塚・筆子塔・筆子碑という場合もあるようだ。

 筆塚は、長年使って来た筆を供養して埋めた塚とされ、筆子塚と同様に筆を使った場所、すなわち寺子屋や塾の先生を祭ることを兼ねており、全国に多数残っている。

 この「筆」の意味するところは、単なる道具ではなく、それに込められた教育・共育の精神に思いをはせる必要がある。それは文字の表面の意味だけでなく、文字と文字の間にある文脈や行間を読み解く術(すべ)を伝承し、互いに〝響育〟し合い、伝承していくことのようだ。

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