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パワハラ撲滅に挑む 映画監督 白石和彌(46)

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映画監督の白石和彌さん=宮本明登撮影
映画監督の白石和彌さん=宮本明登撮影

 撮影現場に怒声が飛び交い、時に手が出るのも情熱の表れ。そんな日本映画界で、白石和彌監督は「それはパワハラだ」と声を上げた。自身の新作「孤狼(ころう)の血 LEVEL2」の撮影現場で、パワハラ撲滅に挑んだ。

 「以前から、現場で怒鳴ったりするのはイヤで、やめてとお願いしていた。他の現場の話を聞いたり、ネットフリックスの記事を読んだりして、これは変えないと、と。『孤狼の血』のようなインモラルな映画で実践したらインパクトもあるだろうと」。配信大手のネットフリックスは撮影開始前のハラスメント防止研修を導入。白石監督もこれにならって、日本映画界では初の試みに取り組んだ。

 研修は「リスペクトトレーニング」と称し、互いを尊重する姿勢の重要性が説かれた。「ある人にはオッケーでも、別の人にはハラスメントになるのは当然。しかし相手をリスペクトしていれば、ハラスメント的な行為があっても謝れる。今回は、誰かがイライラした時に、向こうでコーヒー飲んできてくださいよとか、言いづらかったことを言えるようになった。それに、俳優が喜んだ。彼らは現場をよく見ている。ミスをしたスタッフが目の前で怒鳴られたら、気分よく演技ができない」

 自身は数々の武勇伝で知られる、若松孝二監督の助監督出身。自身も監督になってハラスメントをしていた時期があったという。

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