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東京にいる私、接種取り残された ワクチンある日本、慎重では?

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5月24日、都内に開設された新型コロナワクチンの大規模接種センター=東京都千代田区で2021年5月24日午前9時25分、丸山博撮影
5月24日、都内に開設された新型コロナワクチンの大規模接種センター=東京都千代田区で2021年5月24日午前9時25分、丸山博撮影

 東京に駐在する外国メディア特派員の目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、米国、バングラデシュの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第10回はプロトム・アロ紙(バングラデシュ)のモンズルル・ハック東京支局長が、新型コロナウイルスのワクチン接種について取り上げる。

バングラデシュ紙 モンズルル・ハック氏

 最近、遠く離れて暮らす友人や親類と話すと、決まって話題に上ることがある。新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたのかどうかだ。受けたとすれば、1度なのか、2度なのか。

 私と話す人のほぼ全員は、接種を受けたと言う。2度の接種を終えた人もいれば、完全な免疫を得るために2度目の接種を待っている人もいる。

 これは相手がどこに住んでいようと同じだ。米国やカナダ、欧州だけでなく、バングラデシュでさえもそうだ。接種をまだ受けておらず、ウイルスの脅威にさらされているのは不運にも私だけのように感じてしまう。

 友人たちは「免疫を獲得するまでは必要な予防措置を講じ、家の周辺の狭い範囲に閉じこもっているように」と口をそろえて忠告してくれる。私のこの個人的な体験から、目に見えないウイルスが私たちの思考パターンや、何を話題にするかまでも変えてしまったことが分かる。

 最近、私が直面している問題は、なすすべがないものばかりだ。私は見えざる運命の手に身を委ね、結果を待つだけの運命論者になることを余儀なくされている。

 ワクチンが最初に日本に到着する様子を2月にテレビで見た瞬間から、私は2度の接種のうち、せめて1度だけでも受けたいと思い、努力してきた。のちに大規模ワクチン接種の模擬訓練の様子も披露され、期待が膨らんだ。心から楽観的な気持ちになれたものである。

 その間、…

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