カブトムシ、シマトネリコでは昼間も活動 埼玉の小6が明らかに

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カブトムシを観察する柴田亮さん=山口大提供
カブトムシを観察する柴田亮さん=山口大提供

 埼玉県杉戸町の小学6年、柴田亮さん(12)が夏休みの自由研究でカブトムシの観察を続け、夜行性のカブトムシでも止まる植物によっては昼間も活動を続けることを明らかにした。研究結果は4月、米生態学専門誌エコロジーに掲載された。柴田さんと共同研究した山口大大学院創成科学研究科の小島渉講師=昆虫生態学=は「着眼点がユニークで、粘り強く調査した結果だ」と評価する。【堀菜菜子】

 柴田さんは昆虫が好きで、ヘラクレスオオカブトを幼虫から成虫になるまで育てたこともある。今回の研究のきっかけは2019年夏の昼間、自宅の庭に生えたモクセイ科の外来植物シマトネリコにカブトムシが集まりだしたことだった。夜間にクヌギに集まるカブトムシを観察した時の様子との違いを不思議に思って観察を続け、「樹液がおいしいから集まっているのだろう」と考えた。

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