連載

スポーツの今

新型コロナの影響を受ける中、さまざまな地域から「スポーツの今」を報告します。

連載一覧

スポーツの今

ミニバス指導30年「努力するサイクル」 横須賀・田戸クラブ

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
練習試合で遠藤芳幸総監督(手前)の指示を聞く田戸ミニバスケットボールクラブ男子チームの選手たち=神奈川県横須賀市で2021年5月4日、大矢伸一撮影 拡大
練習試合で遠藤芳幸総監督(手前)の指示を聞く田戸ミニバスケットボールクラブ男子チームの選手たち=神奈川県横須賀市で2021年5月4日、大矢伸一撮影

 通常より小さいボール、狭いコート、低いリングを使用するミニバスケットボールは小学生向けのバスケだ。神奈川県横須賀市にある田戸ミニバスケットボールクラブは現在、田戸小と諏訪小の児童が男子16人、女子10人の2チームに分かれて活動している。

 同クラブは1983年に創部された。92年、監督を務めていた小学校教諭の小幡和章さん(現横須賀ミニバスケットボール連盟顧問)が異動で離任することになり、引き継いだのが、別のミニバスクラブで小幡さんの指導を受けていた、当時大学生だった遠藤芳幸さん(52)だった。

 遠藤さんは会社勤めを始めてからも指導を続け、コーチ、監督を経て現在の総監督に至るまで、同クラブでの指導歴は30年に及ぶ。名古屋に勤務していた2年半は、神奈川県立富岡高(現金沢総合高)時代に全国高校総体優勝を経験している妻恵利子さん(50)=現女子チーム監督=が指導に当たった。

田戸ミニバスケットボールクラブ女子チームの選手たち=神奈川県横須賀市で2021年5月4日、大矢伸一撮影 拡大
田戸ミニバスケットボールクラブ女子チームの選手たち=神奈川県横須賀市で2021年5月4日、大矢伸一撮影

 ミニバスの各大会は、試合数を増やすためにトーナメント戦からリーグ戦への移行が進められている。さらに、1クオーター(Q)6分、4Q制の試合では、第1Qから第3Qまでに10人以上の選手が1Q以上、2Qを超えない時間、出場しなければならない。

 主力選手だけでなくチーム全体のレベルアップが求められるため、遠藤さんは「低学年の時から、何のための練習なのか一つ一つ説明しながら反復練習で基礎をたたき込んでいる。勝って喜び、負けて悔しい思いをして、さらに努力するサイクルを目指している」と強調する。中学進学後も部活動でバスケを継続する生徒が多く、より高い技術を学びたい中学生を対象に、クラブ内に「U15(15歳以下)カテゴリー」を2020年度に新設した。現在、男女約40人が在籍している。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、20年度は横須賀市内で開催される主要5大会のうち2大会のみが開催された。遠藤さんの教え子の宮出智幸さん(44)が監督を務める男子チームは2大会ともに優勝を飾った。

 21年度の男子チーム主将を務める広本拓也さん(田戸小6年)はミニバスの面白さについて「ライバルがたくさん作れて競争できるところ」と語り、「スピードとハンドリングに優れた選手になりたい」と夢を膨らませる。女子チーム主将の渡部結愛さん(諏訪小6年)は田戸クラブの魅力について「練習では時には厳しく、時には笑いが起き、試合では1年から6年まで一丸となって協力して戦うチーム。クリスマスなどさまざまなイベントも楽しい」と誇らしげに話す。【大矢伸一】

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集