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今週の気持ちは「すてきな人」

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 「女・男の気持ち」(2021年6月3~9日、東京・大阪・西部3本社版計21本)から選んだ「今週の気持ち」は、東京本社版6月8日掲載の投稿です。

  ◆  ◆

<今週の気持ち>

すてきな人 北海道岩見沢市・藤塚幸子さん(無職・74歳)

 1カ月ほど前のこと。「辞めようと思っているの」と、スーパーからの帰り際に話しかけられました。彼女は私が利用しているその店のレジ係です。コロナ禍の中、マスク越しでもいつも笑顔で応対してくれました。

 スーパーに行くと、今日は出勤日かな、レジにいるかなと探し、彼女のレジに並びます。ほかのレジの人は、あいさつがマニュアル通り。けれど彼女は必ず目を見て「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と頭を下げます。そして帰りには「気をつけてお帰りくださいね」と、短く声をかけてくれるのです。その笑顔に心がなごみます。

 最後の日。レジを済ませると彼女が小さな手紙をくれました。家に帰って開けてみると「大切なお客様へ。いつも私のレジに並んでくださり、ありがとうございました。優しく温かいお言葉や、すてきな笑顔に癒やされていました。もう、この場所で会うことはできなくなりましたが、いつかどこかでお会いできることを楽しみにしています」とあり、胸が熱くなりました。

 私もその日、彼女に思いを伝えたくて「いつも声をかけてくれてうれしかった。これからの新しい道を頑張って切り開いてほしい」という内容の短い手紙を渡していました。読んでくれたかな。

 彼女のいないスーパーは寂しいです。でも、あの笑顔を思い出すと胸の中が温かくなります。

  ◆  ◆

<担当記者より>

 マスク越しの笑顔で癒やしてくれたレジ係の彼女。実は藤塚さんのお子さんよりも若い方で「たぶん20代後半くらい。名前は胸のプレートを見ただけで名字しか知りません」と話します。

 投稿文にあったこまやかな心遣いは特別なものでなく、ほかのお客さんにも平等だったのでしょう。「彼女の列だけ、ほかのレジより長いんです。皆待ってでも彼女のレジに並びたかったんですよ」。まさに接客業のかがみ。タイトルにつけていただいた通りの「すてきな人」です。

 出会っておよそ1年。コロナ禍で人との付き合いが希薄になる中で、スーパーに行くのがささやかな楽しみでしたが「若い人の旅立ちは応援したい。どこに行っても彼女なら大丈夫」と藤塚さん。最終日の短い手紙のやり取りなど、お二人の温かな交流に担当記者の心もなごみました。

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