希望新聞

東日本大震災 「冬もウニ」田老の光 岩手・宮古「二期作」挑戦 収入安定、漁師不足解消へ

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身の詰まった養殖ウニを手に、笑顔を見せる田老町漁協の畠山昌彦さん=岩手県宮古市田老で5月
身の詰まった養殖ウニを手に、笑顔を見せる田老町漁協の畠山昌彦さん=岩手県宮古市田老で5月

 三陸を代表する海の味覚・ウニ。東北の短い夏の間だけの楽しみだったが、冬場にも味わえるように「二期作」を目指す取り組みが、岩手県宮古市の田老町漁協で始まった。数が増えすぎて間引いた天然のウニを人工的に育て、年末年始を中心に出荷を目指す。同漁協は、東日本大震災後に減り続ける漁師の収入安定にもつながると期待し、「この10年で一番の挑戦」と張り切る。

 三陸沿岸に生息するウニは、大半がキタムラサキウニで、例年6~8月に収穫の最盛期を迎える。だが近年は、数が増えすぎて餌が不足し、身の詰まっていないウニが多くなったという。漁協関係者の中には「震災で海底がかき混ぜられて環境が変わり、ウニが育ちやすくなったのでは」と推測する人もいる。一方、県水産技術センターの担当者は、外敵となるカニなど大型の甲殻類が以前からいないことを挙げながらも、「近年増えている明…

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