常温保存の豆腐が覆した常識 パック飲料の技術と熱意が国を動かす

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スーパーの特売コーナーに常温で並べられた豆腐。買い置きできる点などをアピール=徳島県北島町のフジグラン北島で2021年5月1日(四国化工機提供)
スーパーの特売コーナーに常温で並べられた豆腐。買い置きできる点などをアピール=徳島県北島町のフジグラン北島で2021年5月1日(四国化工機提供)

 豆腐を買うなら生鮮品コーナーでしょ? そんな「常識」を覆す商品が近年普及している。「いつでもおいしい豆腐を食べてほしい」。国の食品保存基準をも変えたのは、メーカーが培った技術と“国民食”に注いだ熱意だった。

 今年5月、各地のスーパーで、紙パック入りの豆腐が常温コーナーに並び始めた。製造元は徳島県北島町に本社を置く「四国化工機」で、グループ会社「さとの雪食品」(同県鳴門市)が販売。常温保存豆腐の分野で大手の森永乳業とシェアを分け合うメーカーだ。

 常温保存豆腐は2019年、まず森永乳業が宅配で販売を始めた。四国化工機は5月から初めてスーパーなど量販店向けに納入している。賞味期間は現在、森永乳業が7カ月、四国化工機は4カ月。両社の共通点は、牛乳やジュースなどパック飲料の充塡(じゅうてん)技術にノウハウがあったことだ。

 四国化工機によると、豆腐は9割が水分で腐敗しやすい。かつては冷蔵で賞味…

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