福岡市・須崎公園再整備 住民「伐採中止を」 樹齢60年の大木も

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公園内の樹木を見上げる「須崎公園の大木を守る会」の初島さん(右)ら 拡大
公園内の樹木を見上げる「須崎公園の大木を守る会」の初島さん(右)ら

 福岡市は、中央区天神の須崎公園と市民会館一帯の再整備で、公園内の樹木約400本のうち大半の伐採を進めようとしている。1951年に開園し、70年の歴史を刻む公園には樹齢60年超の大木もあるとされ、市民が反対の声を上げている。

 園内はクスノキやイチョウ、桜などの木々が葉を茂らせ、中には高さ20メートルを超える樹木もある。また、敷地内には県立美術館や地元ミュージシャンが演奏活動した野外音楽堂があり、長年都会のオアシスと親しまれてきた。市は市民会館の後継となる拠点文化施設を園内に建設予定で、2024年の開業を目指している。7月5日には公園に工事の仮囲いが設置され、県立美術館を除き立ち入りできなくなる。

 市みどり政策課によると、建設に伴う工事ヤードや重機の設置などもあり、樹木の伐採は避けられないとしている。周辺住民らは昨年秋ごろから何本の樹木が残されるのか同課に問い合わせてきた。4月に、確実に残せる樹木は約400本のうち17本との説明があったという。住民らは「須崎公園の大木を守る会」を結成。署名活動を始め、県内外や海外から2500筆以上の署名が集まっている。

 守る会共同代表の初島さつきさん(55)は「60年以上根が張る木を切ってしまえば何もなくなり、一から育てなければならない。樹木は私たちの宝物、財産」と訴える。

 市みどり政策課の担当者は「樹齢60年以上の大木は大事なものなので、木を残しながらも都心部にふさわしい公園になるよう業者と検討している」という。21、24、26日に市民会館で住民に向け説明会を開く。守る会は、大木伐採の中止を求める陳情書と集まった署名を6月の定例市議会に提出する予定だ。【山崎あずさ】

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