古都・奈良でSDGs実感を 修学旅行生など対象に学び旅企画

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奈良教育大などが中心となって作成した「奈良SDGs学び旅」のガイドブック=奈良市で2021年6月10日、久保聡撮影 拡大
奈良教育大などが中心となって作成した「奈良SDGs学び旅」のガイドブック=奈良市で2021年6月10日、久保聡撮影

 1300年前の建造物や仏像、伝統行事が受け継がれている奈良を舞台に、国連のSDGs(持続可能な開発目標)を実感しながら学んでもらい、ESD(持続可能な開発のための教育)につなげようと、奈良教育大などが「奈良SDGs学び旅」を企画した。他府県からの修学旅行や奈良県内の小中高生に加え、企業研修の一環として社会人もSDGsを学べる仕組みとなっている。【久保聡】

 奈良教育大や県、奈良市、奈良商工会議所などで結成した「奈良新しい学び旅推進協議会」が手掛けた。古くからの町並みが残る「ならまち」を歩くコース、東大寺大仏殿などをめぐる「東大寺コース」、都市部に隣接する世界遺産の森を歩く「春日山原始林コース」の3コースを設けた。

 「ならまち」は、かつて元興寺の境内だった場所に家が建ち並んだ地域。周辺を歩くコースでは、京都への遷都で平城宮は遺跡となったのに、なぜ「ならまち」周辺の町並みは持続したのかという視点から、SDGsを学ぶ。元興寺の歴史や産業の発展などを実際に現地で確認しながら、1000年以上にわたる鹿との「共存」から生まれた奈良格子などを学習材料とし、現在に息づく知恵にも触れる。

 協議会では、奈良の文化財や行事、地名、ゆかりの人物の言葉など1300年前から受け継がれているものを「ほんもの」として紹介した2種類のガイドブックを作成。「相互性」や「有限性」「公平性」などSDGsの視点で見学や訪問ができる構成にした。

 協議会では今後、学び旅を広く周知し、参加団体を誘致する方針。協議会は「奈良には1300年の時代を超えた『本物』が数多く残っている。SDGsを学ぶ教育資源の宝庫でもある」としている。

 問い合わせは協議会事務局(0742・20・7807)。

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