和歌山の児相への虐待相談、過去最多1726件 20年度

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和歌山県庁=黒川晋史撮影 拡大
和歌山県庁=黒川晋史撮影

 和歌山県は10日、2020年度に県内2カ所の児童相談所に寄せられた児童虐待の相談件数が前年度比2・1%増の1726件になったと発表した。統計を取り始めた1990年度以降で最多という。警察など関係機関との連携が進んだことや、虐待に対する住民意識の高まりが背景にあるとみられる。

 相談の内訳は、言葉による脅しや子どもの前で配偶者らに暴力を振るう「面前DV」などの「心理的虐待」が814件で全体の47・2%を占めた。以下、「身体的虐待」が498件(28・9%)、食事を与えないなどの「ネグレクト(育児放棄)」は408件(23・6%)、「性的虐待」は6件(0・3%)だった。

 虐待者は、実母が913件(52・9%)で最も多く、次いで実父の632件(36・6%)だった。

 一方、相談経路は警察が534件で最も多く、市町村317件、近隣・知人261件の順だった。特に近隣・知人は前年度から71件増と急激に増えた。

 県子ども未来課の担当者は「深刻な事態になるのを避けるためにも虐待ではと疑うことがあれば、積極的な情報提供をお願いしたい」と話している。虐待に関する相談は、児相全国共通ダイヤル「189」へ。【新宮達】

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