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五輪参加しか道がない米国競技団体 在米ライターが指摘する現実

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アテネ五輪陸上男子100メートルの金メダリスト、ジャスティン・ガトリンは、東京五輪を「最後の五輪」として出場を心待ちにしている=東京・国立競技場で2021年5月9日、久保玲撮影
アテネ五輪陸上男子100メートルの金メダリスト、ジャスティン・ガトリンは、東京五輪を「最後の五輪」として出場を心待ちにしている=東京・国立競技場で2021年5月9日、久保玲撮影

 東京オリンピックの開幕まで1カ月半を切った。世界最多人数が参加する米国選手団には、新型コロナウイルスの感染を懸念しながらも東京大会に前向きな声が多い。米国の競技団体も五輪参加に進むしかない理由があるという。米国の事情について、五輪競技を取材する在米スポーツライター、及川彩子氏に寄稿してもらった。

東京大会に「希望」を見る選手たち

 「今大会が、例えばリオデジャネイロでの開催だったら、2020年3月の時点で大会は中止になっていたと思う。選手たちは、東京だから『開催への希望』を持っている」。04年アテネ五輪陸上男子100メートルの金メダリスト、ジャスティン・ガトリンはこう話す。

 20年、大会延期が決まった後、選手たちの心は不安と希望の間で揺れ動いた。しかし、「東京だから開催可能だろう」という希望が彼らの支えになっていた。

 20年3月、新型コロナの感染拡大で世界が混乱に陥り、米国でも多くの都市が「ロックダウン」され、人々は外出禁止を余儀なくされた。スポーツ選手も例外ではなく、練習拠点のトレーニングセンター、大学、ジムなどが次々と使用禁止になった。

 選手たちは、それぞれ工夫して困難を乗り越えた。

 「家から出られず、練習もできない日々が続き苦しかった。体がなまるといけないので、同じ柔道選手の夫を、狭いアパートの中で投げ飛ばしていた」。…

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