完全試合を惜しくも逃したオリックス山本 高い調整能力、存分に発揮

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
【オリックス-広島】力投するオリックスの先発・山本=京セラドーム大阪で2021年6月11日、藤井達也撮影
【オリックス-広島】力投するオリックスの先発・山本=京セラドーム大阪で2021年6月11日、藤井達也撮影

○オリックス4―0広島●(11日・京セラ)

 オリックスは引き分けを挟んで4連勝とした。

 2季連続最下位のオリックスにとって、勝てば2018年7月21日以来となる貯金生活が懸かった試合。大一番で22歳の若きエース右腕・山本が輝きを放った。

 積極的に振ってくる広島打線の思惑を逆手に取った。一回、先頭・羽月の初球に155キロを投じるなど直球の威力を見せつけると、二回以降は直球を見せ球にして140キロ台後半のフォークボールを多投。緩いカーブも織り交ぜて的を絞らせなかった。広島の各打者のバットは面白いようにくるくると回った。 真骨頂は二回、先頭の4番・鈴木誠を迎えた場面。初球にカーブを見せると、ストライクからボールゾーンに落ちるフォークボールを2球続けて空振り三振に仕留めた。「どうしても真っすぐが速いので、150キロ近いフォークには手が出る。我慢できれば、もっと簡単なんだけど、我慢できない」と広島・朝山打撃コーチを嘆かせた。

 山本は「三回ぐらいから意識した」と完全試合ペースで快投。八回、先頭の鈴木誠に中前打を許し、槙原寛己(巨人)以来27年ぶりの大記録こそならなかったが、落ち着いて後続を断ち、8回被安打2、先発全員となる自己最多の15奪三振で降板した。「(安打を)打たれても絶対ゼロで帰ることを心がけていた」と見事な落ち着きだった。

 この勝利で勝ち運に恵まれない山本も6勝5敗と勝ち星を先行させた。チームも交流戦単独首位に立ち、リーグ3位に浮上。最高の形で壁を越え、1056日ぶりの貯金生活が始まった。【石川裕士】

あわせて読みたい

注目の特集