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奈良の天然痘、江戸のコレラ… 磯田道史さんが考える「災間」

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パンデミックの歴史などについて、歴史学者の磯田道史さん(左)とオンラインで議論する池上彰さん=2021年5月17日、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」から
パンデミックの歴史などについて、歴史学者の磯田道史さん(左)とオンラインで議論する池上彰さん=2021年5月17日、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」から

 しばしば災いに襲われる私たちは、歴史から何を学べるのか。ジャーナリストの池上彰さんが各界で活躍する著名人と対談するシリーズ第3弾は、歴史学者で国際日本文化研究センター教授の磯田道史さんに登場してもらった。新型コロナウイルス禍への向き合い方を、磯田さんが調べた疫病の歴史から探っていく。奈良の大仏とパンデミック(世界的大流行)の関係とは――。

 池上 災害の歴史を調べる中でパンデミックの歴史についても調べていらっしゃいますね。

 磯田 100年前のスペイン風邪は1波、2波、3波と波状的に襲って、後の波では特に若い人が襲われて長引きました。当時、米国の一部の都市で行動制限を早めに解除して再燃させてしまったのですが、人間の心理は100年前とあまり変わりません。政治家は、経済被害で苦しい業者から「店を開けられないか」と言ってこられると早すぎる解除をしがちです。変わっていないことを自覚しながら、過去の事例を示すのも歴史の知であり、学者がやるべきことではないかと思います。

奈良の大仏が造られた背景

 池上 国内では奈良時代には天然痘、江戸時代にはコレラに対して、人々がどのような対応を取ったかというところから学べることが多いですね。

 磯田 奈良の大仏が造られる直前の天然痘等のパンデミックを見ると、近畿地方で人口の2~3割が死んでいるとみられます。人口がごっそり減ってしまうことを…

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