連載

ひとinぐんま

毎日新聞デジタルの「ひとinぐんま」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

ひとinぐんま

高崎映画祭事務局長 志尾睦子さん(46) 山あり谷あり人生楽しい /群馬

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
監督や俳優らのサインが書かれたボードをバックに笑顔を見せる志尾睦子さん=群馬県高崎市で2021年6月9日、佐藤伸撮影
監督や俳優らのサインが書かれたボードをバックに笑顔を見せる志尾睦子さん=群馬県高崎市で2021年6月9日、佐藤伸撮影

 人生とはおもしろいものだ。あんなに群馬県から出たかった自分が、「映画館は不良の行くところ」だと思っていた自分が、今では「映画沼」の住人となり、どっぷり群馬県民になっている。

 「群馬はしょせん田舎。東京に行かねば何も得られない」と信じていた青春時代。とにかく東京の大学に行きたかった。でも夢はかなわず、地元の県立女子大に進んだ。「いろいろやろう。いろいろできるはずだ」。そう自分に言い聞かせ、気持ちを切り替え通学した。ところがだめだった。やたらとしがらみが多い。世間が狭い。なんだか息苦しい。「もううんざりだ」。勉強は好きだが将来像が描けず、いっそ退学しようかと思った。

 無為な日々。映画館に通い出した。日がな一日を映画館でやり過ごす。そのころ、人生の転機といえる出会いが立て続けに訪れた。初っぱなは映画に造詣の深い教師との出会い。卒論を演劇分野から映画分野に代えた。そして大学院1年の1998年の出会いは、超ど級だった。

この記事は有料記事です。

残り970文字(全文1381文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集