台風の倒木織物に 草木染め作家・坪倉優介さん、樹皮使用「優しさ感じさせる色に」 茂原 /千葉

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台風15号で倒れたスギで染めた反物を手にする坪倉さん=千葉県茂原市で
台風15号で倒れたスギで染めた反物を手にする坪倉さん=千葉県茂原市で

 2019年9月の台風15号で倒れた茂原市内のスギの樹皮から抽出した色素で染めた織物が11日、茂原市の呉服店「みかわや茂原店」で披露された。大阪市を拠点に活動する草木染め作家、坪倉優介さん(50)が手掛けた。茶色い木肌からは連想しにくい明るい色調に染め上がり、スギの息吹がよみがえった。【金沢衛】

 坪倉さんは18歳の時にバイク事故で記憶を失い、再起して染色家となった。テレビドラマの題材にもなっている。付き合いのあった同店から、台風で倒れた木を染色に生かせないかと持ちかけられ、引き受けた。坪倉さんは「染色のために木を切ってしまうのは忍びないが、災害など結果的に処分せざるをえなくなっ…

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