どげんかせんといかん 九州の焼酎粕、年間70万トン 「門外漢」日南にプラント 8年かけエタノール抽出 /宮崎

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6月7日から「焼酎バイオエナジー宮崎日南工場」を本格稼働させた池田勇人さん=宮崎市学園木花台西の宮崎大で2021年5月13日午後1時59分、杣谷健太撮影
6月7日から「焼酎バイオエナジー宮崎日南工場」を本格稼働させた池田勇人さん=宮崎市学園木花台西の宮崎大で2021年5月13日午後1時59分、杣谷健太撮影

 日本酒を造る際に出る酒粕(かす)は甘酒や粕汁、粕漬けなどに使われるなじみの食材だが、片や、焼酎の製造過程で出る「焼酎粕(焼酎廃液)」はそうした使い道がなく、多くの蔵元が処理に苦慮している。昔は海洋投棄していたが、2007年に改正海洋汚染防止法が施行され全面禁止に。現在は陸上処理するほかないため、出荷量がそう多くない中小メーカーでも年間数千万円の費用がかかるという。その難題に今、一つの答えが示されようとしている。ここまでこぎ着けたのは、ある「門外漢」の執念のたまものだった。【杣谷健太】

 「廃液を制さなければ生き残れない」。不動産会社「穴吹ハウジングサービス」(高松市)の池田勇人(いけだはやと)さん(60)は7年前、県内の焼酎メーカー社長に聞いた言葉が胸に残っている。当時、池田さんは宮崎市の建設会社「加賀城建設」に勤務。環境分野の新規事業を任されていた。

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