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コロナ時の危機対応力 日本の国際的評価、失墜=ビル・エモット 英誌「エコノミスト」元編集長

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ビル・エモット氏=手塚耕一郎撮影
ビル・エモット氏=手塚耕一郎撮影

 ジェットコースターの比喩は使い古された表現である。それでも新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に直面した1年半について、各国の対応や政治体制を評価するには、かなり適していると思う。我々はいま、欧米が上昇軌道に乗り、日本を含む多くの東アジア諸国が下降していくかのような新たなジェットコースターの局面を目撃している。

 2020年は当初、ウイルスの拡散に対する情報公開の不十分さをあらわにした中国が困難に見舞われた。その後、米大陸や欧州で猛烈に感染が拡大する中、発生源の中国は早急に封じ込めた。分権型で決定に時間のかかる民主体制よりも、権威主義体制こそがパンデミックのような危機対応に優れているのではないかとの見方をもたらした。

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