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影山貴彦のテレビ燦々

同志社女子大学メディア創造学科教授・影山貴彦さんがつづるテレビにまつわるコラムです。

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影山貴彦のテレビ燦々

桜木先生の熱さ健在「ドラゴン桜」 激励のたんかは色あせず

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 <影山貴彦のテレビ燦々(さんさん)>

 「ドラゴン桜」(MBS系)の続編を心から楽しみにしていた視聴者の一人だった。ただ初回を見て、十分面白いのだけれど予想していた内容と違うと感じた。今後の展開が少し不安にもなった。ダイナミックさが過ぎるように思えた。

 けれどそれは杞憂(きゆう)だったと気づくまでに、さほど時間は必要なかった。阿部寛が演じる東大合格請負人で伝説の弁護士・桜木建二は、16年の年月を経ても基本は変わっていなかった。時代が変われば大学受験のスタイルも変わる。だが、落ちこぼれの生徒たちを鼓舞し、自発的に勉強するやりがいを見いださせる桜木のたんかは、かつてのまま少しも色あせていなかった。

 16年前、桜木の教え子だった水野直美(長澤まさみ)が、東大卒業後に弁護士となり、今回彼のパートナーになっている設定がいい。「バカとブスこそ東大に行けっ」という桜木の生徒への激励と、それを聞いた彼女の「出たっ!」の反応が痛快だった。令和に再びこの名ゼリフが聞けるとは。

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