日韓拭えぬ不信感、五輪ボイコット論も 首脳会談、G7で実現せず

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菅義偉首相(左)と韓国の文在寅大統領
菅義偉首相(左)と韓国の文在寅大統領

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)には議長国・英国が韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領を招待しており、菅義偉首相との初会談が実現するかが注目された。しかし、両首脳はあいさつを交わすにとどまり、関係悪化が長期化した両国関係の現状を象徴する場となった。徴用工や慰安婦問題を巡る解決のめどは立たず、2022年5月の文政権の任期末までの関係改善は困難との見方が強まっている。

2回の簡単なあいさつのみ

 日本政府は、徴用工や慰安婦問題で具体的な解決策を示さない文政権への不信感が根強く、当初から会談を行うことに否定的だった。ただ、日韓関係改善を求める米国の意向も無視できない。当面は文政権の出方を見守りつつ、韓国の次期政権も視野に関係改善の機会を探る方針だ。

 日本側の説明によると、両首脳はサミット期間中、2回簡単なあいさつを交わした。いずれも文氏が菅氏に歩み寄って声をかけたという。菅氏は同行記者団に対し、「失礼のないようにあいさつさせていただいた」と語った。しかし、正式な会談実現には、「文氏が指導力を発揮し、問題となっている点についてしっかり整理してほしい」と韓国側が徴用工や慰安婦問題で対応する必要があるとの考えを強調した。

 日韓両国は、5月に英国であったG7外相会合の際に外相会談を行ったが、互いの原則的な立…

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