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佐藤二朗 ドラマ「ひきこもり先生」上嶋陽平役 苦しみに寄り添い前へ

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俳優の佐藤二郎さん=東京都狛江市で2021年5月22日、西夏生撮影
俳優の佐藤二郎さん=東京都狛江市で2021年5月22日、西夏生撮影

ドラマ「ひきこもり先生」上嶋陽平役(NHK=土曜午後9時)

 11年間の引きこもり生活から抜け出して焼き鳥屋を営むが、今も人とうまく話せず、社会復帰の途上にある男を演じる。「引きこもりというと、『親のすねをかじって甘えている』という意見がいまだに多い。でも、誰も引きこもりたくて引きこもっているわけではない。一番苦しんでいるのは本人だという事をしっかり届けたい」。ひょんなことから、陽平は中学校で不登校生徒を支援する非常勤講師を依頼され、葛藤の末に教壇に立つ決意をする。「不登校も、一番苦しんでいるのは生徒本人。陽平だからこそ寄り添える部分がある。かつて苦しんだ大人が、今を苦しむ子どもたちとともに一歩、いや半歩でもいいから踏み出す。ものすごくしんどい役です。これまでカチンコが鳴れば、パッと切り替えができる器用な俳優だと思っていたが、今回は家まで役を引きずった」

 インタビュー中、2年前の自身のツイッター投稿を読み上げてくれた。「一流大学、もちろん入れた方がいい。一流企業、もちろん入れた方がいい。ただ息子よ。人の不幸をちゃんと悲しむ、人の幸せをちゃんと喜ぶ。そっちの方がはるかに尊い。きれい事かもしれないが、酔ってる父は割とそれを断言したい」。物言えば唇寒しの世の中で、社会に適合できなかった故にピュアな心を持つ陽平が、勇気を持ってきれい事を言う作品でもあると…

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