開戦前夜の混沌、五感で VRやアニメーション 山口でホー・ツーニェン展

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
「ヴォイス・オブ・ヴォイド-虚無の声」のVR映像の一部、「左阿彌の茶室」の場面=山口情報芸術センター提供
「ヴォイス・オブ・ヴォイド-虚無の声」のVR映像の一部、「左阿彌の茶室」の場面=山口情報芸術センター提供

 アニメーションや仮想現実(VR)を通して歴史の瞬間を体感する「ヴォイス・オブ・ヴォイド―虚無の声」展が山口市中園町の山口情報芸術センター(YCAM)で開かれている。シンガポールを代表するアーティスト、ホー・ツーニェンが同館の協力を得て制作した映像インスタレーションだ。

 展示は『善の研究』などで知られる哲学者、西田幾多郎(きたろう)を中心とした哲学者グループ「京都学派」の著作を基にしている。京都学派は、日本がアジアでの戦争に向かう1930~40年代に日本の思想界に大きな影響力を持った。東洋的な観念を取り入れ西洋の価値観を乗り越えようとし、高い評価を得る一方、アジア侵略戦争に思想的なお墨付きを与えたとして戦後、批判を受ける。

この記事は有料記事です。

残り1286文字(全文1601文字)

あわせて読みたい

注目の特集