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賢い選択

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最良のがん治療/下 代替療法は慎重な検討を

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 インターネットなどで治療の成功体験談などを目にすると、がん患者はその効果を期待してしまうかもしれない。だが、標準治療以外は科学的に効果が確認されていない治療が多く、慎重に検討するよう専門家は呼びかける。適正な医療の選び方を紹介する連載「賢い選択」では、「最良」とまでは言えない代替療法など未承認の治療について本質に迫った。

 日本医大の勝俣範之教授(腫瘍内科)はある時、治療中の卵巣がんの50代女性から「免疫細胞療法を受けたい」と打ち明けられたという。この療法は、免疫細胞を培養・増強して体内に戻し、免疫のがんへの攻撃力強化を狙ったもの。だが、科学的に効果が確認されたとまでは言えず、公的医療保険が適用されない自由診療のままだ。勝俣教授は「自由診療に使う200万円があれば、世界一周旅行にも行ける」と説得したという。

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