独学の極意、教えます 高校に行かず、大学入試未経験の東大教授

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柳川範之・東京大教授=東京都文京区で2021年5月12日、内藤絵美撮影
柳川範之・東京大教授=東京都文京区で2021年5月12日、内藤絵美撮影

 東京大経済学部の柳川範之教授は、変わった学歴の持ち主だ。高校には行っていない。大学入試も未経験。旧大検(大学入学資格検定、現高校卒業程度認定試験)をパスし、通信制大学を経て教授になった。勉強へのモチベーションをどうやって保ち続けることができたのだろうか。「独学」の極意を聞きました。【聞き手・三木陽介】

 ――なぜ高校に行っていないのですか?

 ◆公立の中学を卒業して高校生になるとき、父がブラジル勤務となり、それに合わせてブラジルに引っ越したのですが、日本人学校は中学までしかなく、現地の高校に入ろうとしてもポルトガル語ができないと難しい。そこで、ブラジルに渡る前に日本で高校用の参考書と問題集を買い込んで、自分で独学することになったんです。

 ――いきなり独学というのはハードルが高いと思いますが。

 ◆実は独学はそのときが初めてではありません。小中学生のとき、1970年代ですが、父の仕事の関係でシンガポールに住んでいました。そのときは日本人学校に通っていましたが、現地には学習塾もないので、結局、家で独学するしかなかったんです。そのときの経験がブラジルで生きたのかなと思います。

 ――とはいえ、勉強するモチベーションを保つのは大変では?

 ◆もちろんです(笑い)。当然、なまけますよね。でも、中卒のままだとまずいと高校生なりに感じていました。だから、やれる範囲でやろうという感じでした。工夫したのは、…

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