魔性に宿る少女の心 「リカ」怪演の高岡早紀さんが気になること

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「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」に主演する高岡早紀さん=大阪市浪速区で2021年6月11日、菱田諭士撮影
「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」に主演する高岡早紀さん=大阪市浪速区で2021年6月11日、菱田諭士撮影

 女優の高岡早紀さん(48)が映画「リカ~自称28歳の純愛モンスター~」(松木創監督)で、純愛ゆえに狂気へと突き進む主人公・リカ役を演じている。現実離れした役どころだが、「愛した人のことはどこまでも愛したい」という共感ポイントを見つけたという高岡さん。少女のようなピュアな演技は、自らに長年つきまとう「魔性」という言葉のイメージを翻し、見る人の心に深く突き刺さってくる。演技の幅はますます広がるが、最近の配役には、ちょっと気になることもあるという。【倉田陶子】

赤いコートで飛ぶ「ヤバさ」

 サイコでホラー、アクションもあってスリル満点の作品は、五十嵐貴久さんの小説「リカ」シリーズが原作。累計65万部を記録し、2019年に連続ドラマが放送されると、愛する男性を追って車よりも速く走るというリカの人間離れした描写が注目を集め、その「ヤバさ」がSNS(ネット交流サービス)で話題になった。

 「映画化の話が出た時、プロデューサーが『リカが飛んだら面白い』って言ったんですよ。『飛んだらおかしいでしょ?』って返したけど、飛んでみたら実際面白くて、自分の考えはちっぽけだったなと思いました」。リカが真っ赤なロングコートをはためかせ宙を飛び回るそのシーンは、ドラマファンも納得の「ヤバさ」があふれ出している。

 家族に愛されずに育ったリカは純粋に異性や結婚に憧れ、年齢を偽ってでも「28歳での結婚」を切望している。「28歳が30歳になるのと、18歳が20歳になるのとでは、やはり違った意味合いがありますよね。特に女性は結婚や出産といった人生の次のステップをどうするか、一度は考える時期だと思います。リカは28歳が結婚適齢期だと思い込んで、そこにこだわって生きるしかなくなったのはちょっと切ないですね」

「どこまでも愛したい」に共感

 愛が暴走し、邪魔者だけでなく愛する人まで殺してしまうリカ。

そのキャラクターはファンタジーとしては成立しても、現実では到底受け入れられない。

 しかし、役柄に正面から向き合った高岡さんだからこそ気付いた共感ポイントがある。「愛する…

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