射水が今「カレーの聖地」に パキスタン人多く居住 現地の味わい、県外からも客 /富山

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「ホットスプーン」のパキスタンカレー 拡大
「ホットスプーン」のパキスタンカレー

 射水市の伏木富山港周辺が「パキスタンカレーの聖地」と呼ばれ話題になっている。主にロシアへの中古車輸出を手掛けるパキスタン人が多く住み、スパイスの効いたカレーなど郷土料理を出すレストランが軒を連ねる。カレー好きの日本人も多く訪れ、異文化交流の懸け橋の役目も担う。

 一見ただの事務所と見間違えそうな外観のレストラン「カシミール」。カレーはスパイスの香りが強く、大きめの牛肉や羊肉が食欲を誘う。スパイスと米を炊き込んだ「ビリヤニ」、骨付き肉が入ったシチュー「ニハリ」といった、日本ではなじみのない料理も人気だ。

射水市のレストラン「カシミール」=共同 拡大
射水市のレストラン「カシミール」=共同

 カレーを食べに金沢市から訪れた会社員、北村主税さんは「現地そのままのような店の雰囲気や、料理の味わいが面白い」と満足げだった。

 店のオーナーは、中古車販売業を営むラハトアリさん(58)。イスラム教の戒律に沿った「ハラル」料理を出す食堂として約20年前にオープンした。今やテレビやグルメ雑誌に紹介される「聖地」の草分け的な存在だ。「当初は全く日本人客が入らなかったけど、今では日本人の方が多い」

 射水市では1980年代後半から、ロシア向けの中古車輸出が盛んになり、パキスタン人業者が多く住むようになった。

 ごみ出しなどを巡るトラブルが地域住民との間に起きたため、市が住民と一緒にごみ出しルールを書いたチラシを配ったり、語学教室を開いたりした。次第に融和が進み、親しみを込めた「イミズスタン」という言葉も生まれた。

 すし店を改装して開業した「ホットスプーン」は和風の内装が異彩を放つ。店主で中古車販売業のナスルラさん(57)は住民から「レシピを教えて」と声を掛けられることも多いという。「食を通じて、パキスタンを身近に感じてもらえたらうれしい」と話していた。

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